THE QUIET ROOM

映画を観た人物: K

クワイエット・ルーム
監督・脚本:ロルフ・デ・ヘール
撮影:トニー・クラーク
音楽:グラハム・ターディフ
出演:クロエ・ファーガソン/フィービー・ファーガソン
セリーヌ・オラーリ/ポール・ブラックウェル

感想
K:この映画は一人の少女の孤独な戦いを描いている。
この映画の主人公の7歳の少女は3歳の時から両親の前で、
ひとことも口をきかなくなってしまった。
両親はいつももめている。子供が失語症になった理由を互いになすりつけて。
「あなたのせいよ!ひどい父親ね!」
「おまえのせいだ。自分勝手なやつめ!」
・・・少女は全部知っている。自分の部屋で、隣の両親の怒鳴り声を聴いている。
これは誰にだって経験があるのでは?
私は映画を観ている途中で、自分の小さかったころを思い出していた。
私の両親はケンカしてもすぐに忘れるおめでたい(?)人たちだったし、
私もやめたら?等とそれとなくさとしていた。
だから、たまたま私はしゃべることをやめなかったけれど、
とっても少女の気持ちが良くわかる。
やめてよ!パパ、ママ、喧嘩しないで!
家族の輪は何処へ行ったの?・・・少女は心の中でたくさん、たくさん話している。
金魚はきっとまた死んじゃう。田舎へ引っ越して犬を飼いたい。
狭い都会は嫌い。絵を見せたらバカにされるかしら?
どうしてパパとママはわからないの?病院へ行っても無駄よ。
私は2人の力で治るのに・・・
金魚の水槽と少女の蒼い壁の部屋がシンクロして、
彼女が泣き叫ぶシーンでは泣けてしまった。
広大な自然の拡がるオーストラリアの、閉ざされた空間の中での
少女の戦いは日本での狭い家庭環境の中でもおきているに違いない。
・・・とても考えさせられる作品だった。
でも面白い映画だと思った。ビデオでも十分楽しめると思うので是非観てね。

1998.2.24

映画を観た人たちの紹介  

K・・・映画館が大好きなもうじき24歳の女の子.

T・・・23歳の男の子.

G・・・22歳の男の子.

S・・・23歳の女の子.

H・・・23歳の看護婦.

M・・・23歳の女臨床検査技師.